便秘によい食べ物 その2

便秘によい食べ物で今回は腸内環境を良くして腸の働きを活発にするものを紹介します。

オリゴ糖
オリゴ糖は甘味料の一種で、ビフィズス菌などの善玉菌と呼ばれる腸内細菌のエサとなってそれらを増やす効果があり腸内環境を整えます。
玉ねぎ、アスパラガス、にんにく、大豆、はちみつなどに多く含まれるほか、味噌醤油などの発酵食品にも含まれています。
便秘改善に役立つオリゴ糖ですが、難消化性の成分で消化しにくいため、過剰に摂取するとかえって便秘が悪化する可能性があります。適量の摂取であれば腸に効果的に働きますが、一気に摂り過ぎるとお腹が張ってしまいます。また、体質によっては軟便になるケースもあるため、摂取量には十分な注意が必要です。

脂質
脂質に含まれる脂肪酸は腸を刺激して蠕動運動を促進する働きがあります。また潤滑油として便の滑りを良くする働きがあります。しかし脂質は1gあたり9kcalもあり高カロリーなので摂りすぎには注意しましょう。
動物性脂肪より植物性脂肪のオリーブオイル、ごま油がおすすめです。

発酵食品
発酵食品には乳酸菌が多く含まれていています。乳酸菌は腸内を酸性にすることで悪玉菌の活動を抑えたり、腸の中で善玉菌のビフィズス菌を助けて、腸内環境を整える働きがあると言われています。

乳酸菌にはヨーグルトチーズに含まれる動物性乳酸菌と、味噌・醬油・漬物などに含まれる植物性乳酸菌とがあります。動物性乳酸菌は胃酸で死滅しやすいと言われていますが、死んだ乳酸菌でも腸内の善玉菌を助ける効果もあります。また植物性乳酸菌は生きて腸に届きやすいと言われています。
これらの腸内環境を整える食品も取り入れることで便秘の改善の助けにしてください。

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